「チャートって何を見ればいいの?」「ローソク足って聞いたことあるけどなんなのかわからない、、、」というFX始めたての方にむけて、この記事ではFXの相場分析に欠かせないローソク足チャートの基礎を丁寧に解説します。これを読むことでチャートを見ることへの苦手意識がなくなることを願って書きました!
初心者の方はもちろん、あらためてチャートと向き合うために勉強し直している人にも是非読んでいただきたい内容です(*’▽’)
チャートの見方『縦軸と横軸』について
FXチャートを開くと最初に目に入るのが、たくさんのローソク足が並んだグラフです。まずはチャートの基本構造、縦軸と横軸の意味を理解しましょう。
| 軸 | 表していること | 具体例 |
|---|---|---|
| 縦軸(Y軸) | 価格(レート) | USDJPY なら「149.50」「150.00」など |
| 横軸(X軸) | 時間の経過 | 「9:00」「10:00」「月曜日」「1月」など |
【詳細】
・縦軸:通貨ペアの「主軸通貨」1単位に対して、「決済通貨」がいくらであるかを示す
(例)
ドル円(USD/JPY) →「1ドル=○○円」の価格を示す
ユーロドル(EUR/USD)→「1ユーロ=○○ドル」の価格を示す
・横軸:時間が右に行くほど新しくなり、特定の日付や時間を示す。
下に実際のチャート画像を添付しておきます。実際に見ると縦軸と横軸の意味がわかると思います。

つまりチャートとは、「時間の経過とともに価格がどう動いたか」を視覚化したものです。左から右へ時間が流れ、上に行くほど価格が高い(買われている)、下に行くほど価格が安い(売られている)状態を表しています。

チャートの右端が「現在」ということですか?

そうです!リアルタイムで動いているチャートでは、一番右端が「今この瞬間の価格」です。左に行くほど過去の値動きになります。
そして縦軸と横軸を組み合わせることで、特定のタイミングの為替レートの価格を把握することができるわけです。
🛠️ ワンポイント:価格の単位を確認しよう
縦軸の価格表示は通貨ペアによって異なります。USDJPYなら「149.500」のように小数点2〜3桁、EURUSDなら「1.08500」のように小数点4〜5桁で表示されます。最初は慣れないかもしれませんが、取引していくうちに自然と感覚がつかめるようになります。
ローソク足チャートとは?
チャートの表示形式にはいくつか種類がありますが、FXで最もよく使われるのが「ローソク足チャート(Candlestick Chart)」です。
実はローソク足は日本発祥のチャート分析手法で、江戸時代の米相場で使われていたものが起源と言われています。現在では世界中のトレーダーが使う標準的なチャート形式になっています。
| チャート種類 | 特徴 | 使用頻度 |
|---|---|---|
| ローソク足チャート | 始値・高値・安値・終値の4つの情報を1本で表現 | ★★★★★ 最多 |
| ラインチャート | 終値のみを線で結んだシンプルな表示 | ★★★☆☆ 補助的に |
| バーチャート | ローソク足に似るが棒状の表示。欧米で普及 | ★★☆☆☆ |

なぜローソク足が一番よく使われるんですか?

1本のローソク足に「始値・高値・安値・終値」の4つの価格情報が詰まっていて、視覚的に値動きの強弱や方向性がパッと読めるからです。ラインチャートだと終値しかわからないので、その時間帯にどれだけ激しく動いたかが見えません。ローソク足はその時間の「戦いの記録」が詰まっているイメージです!
ローソク足の構造と「四本値」
ローソク足1本は「四本値(よんほんね)」と呼ばれる4つの価格情報で構成されています。
| 名称 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 始値(はじめね) | Open(O) | その時間軸の最初についた価格 |
| 高値(たかね) | High(H) | その時間軸で最も高くなった価格 |
| 安値(やすね) | Low(L) | その時間軸で最も安くなった価格 |
| 終値(おわりね) | Close(C) | その時間軸の最後についた価格 |
これらを合わせて「OHLC(Open High Low Close)」とも呼びます。実際のローソク足画像を見てみましょう

チャートはこのようにローソク足の集合体によって形成されています。この画像を拡大してローソク足を見てみましょう。

この中心にある2つのローソク足に焦点を当ててみていきましょう。上部分と下部分に細く線が飛び出ているのが分かるでしょうか。
これは「ヒゲ」と呼ばれるもので、ローソク足が完成されるまでの価格動向を読み取ることができます。

上記の画像に数字を当ててみました。この数字の名称こそが、記事の冒頭で説明した「始値」「終値」です。
1と4→始値
2と3→終値
最初は覚えにくいと感じてても、次第に慣れていくものなので、まずはローソク足のそれぞれの名称を忘れないようにしましょう(`・ω・´)b

「ヒゲ」ってなぜ重要なんですか?

すごく重要です!上ヒゲが長いということは「一度そこまで上がったけど、結局押し戻された」という売り圧力が強かったことを示します。そして下ヒゲはその反対を意味します。
ヒゲの長さや方向がトレードのヒントになることがとても多いです!
ローソク足はその間の価格動向がすべてわかるとても優れた代物なのです。
🛠️ ワンポイント:ヒゲで相場の強弱を読む
長い上ヒゲ → 高値圏で売り圧力が強かった(戻り売りのサイン) 長い下ヒゲ → 安値圏で買い圧力が強かった(押し目買いのサイン) 上下ともにヒゲが短い実体の大きいローソク足 → その方向への勢いが非常に強いことを意味します。
陽線と陰線|ローソク足の「色」と「実体」が示すもの
ローソク足の太い四角の部分を「実体(じったい)」と呼びます。実体は始値と終値にはさまれた範囲を表していて、この実体が陽線か陰線かを見るだけで、その期間に価格が「上がったのか・下がったのか」が一目で分かります。
見分け方はとてもシンプルで、ポイントは「始値と終値、どちらが高いか」だけです。
| 種類 | 始値と終値の関係 | 値動きの意味 | 一般的な色 |
|---|---|---|---|
| 陽線(ようせん) | 終値 > 始値 | 価格が上がった(買いが優勢) | 青・緑・白で表現される |
| 陰線(いんせん) | 終値 < 始値 | 価格が下がった(売りが優勢) | 赤・黒で表現される |
先ほど登場した「青→陽線 赤→陰線」も、この違いを色で見分けやすくしたものです。陽線(価格が上がった足)は青・緑・白、陰線(価格が下がった足)は赤・黒で表示されるのが一般的ですが、色はチャートの設定で自由に変更できます。
慣れないうちは、実体の上下どちらが始値・終値か迷いがちです。そんなときは色で判断すればOK。陽線なら「下が始値・上が終値」、陰線なら「上が始値・下が終値」と、上下が逆になると覚えておきましょう(`・ω・´)b
時間軸とマルチタイムフレーム分析
ローソク足チャートには「時間軸(タイムフレーム)」という概念があります。1本のローソク足が「どの時間帯」の値動きを表しているかを示すもので、FXではさまざまな時間軸を切り替えて分析します。
| 時間軸 | 略称 | 1本の意味 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 1分足 | M1 | 1分間の値動き | 超短期スキャルピング |
| 5分足 | M5 | 5分間の値動き | 短期スキャルピング |
| 15分足 | M15 | 15分間の値動き | スキャルピング〜デイトレード |
| 1時間足 | H1 | 1時間の値動き | デイトレード |
| 4時間足 | H4 | 4時間の値動き | スイングトレード |
| 日足 | D1 | 1日の値動き | 中長期・大局判断 |
| 週足 | W1 | 1週間の値動き | 長期トレンド確認 |
そして、複数の時間軸を組み合わせて分析する手法を「マルチタイムフレーム(MTF)分析」と言います。
基本的な考え方は、上位足(長い時間軸)でトレンドの大局を確認し、下位足(短い時間軸)でエントリータイミングを図るというものです。
MTF分析の例(デイトレードの場合)
日足 → 大きなトレンド方向を確認(上昇トレンド?下降トレンド?)
↓
4時間足 → 中期的な流れと重要な節目(サポート・レジスタンス)を確認
↓
1時間足 → エントリーポイントの精度を高める
↓
15分足 → 実際のエントリータイミングを計る

どの時間軸を使えばいいのかわかりません。全部見ないといけないんですか?

最初から全部見る必要はありません!まずは自分のトレードスタイルに合った「メイン時間軸」を1つ決めることが良いかもしれません。
ここで一つに決めることを断定しないのは、人によって向き不向きがあるため実際にチャートを見て自分のスタイルに合った方法を模索するしかないからです。
参考程度に、デイトレなら1時間足、スキャルなら15分足以下などを基準足にすることが多いと感じます。ただなにより上位の足(4時間足や日足)で大局を確認することがとても重要であるということをまずは覚えておきましょう(`・ω・´)b
🛠️ ワンポイント:上位足の方向を必ず把握すること!
MTF分析で最も大切な原則は「上位足のトレンドを把握しておく」ことです。たとえば日足が下降トレンドのときに下位足で買いを狙うのは狙う値幅が限定されるため、RR比も悪くなりがちです。上位足と同じ方向(順張り)のトレードを基本にすることで勝率、RR比が大幅に上がります。
ローソク足分析においての注意点
ローソク足を使うにあたっての注意点を2つ紹介しておきます。いろいろと勉強していくと忘れがちになる点ですので、ここで頭に入れておきましょう。
現在形成中のローソク足に注意
チャートの一番右端にある現在進行形のローソク足は、まだ「完成していない」足です。その時間軸が終わるまで形が変わり続けるため、確定前のローソク足でのシグナル判断には注意が必要です。
15分足チャートの場合:
14:00〜14:15 → 確定済みのローソク足(形が変わらない)
14:15〜14:30 → 現在進行中のローソク足(刻々と形が変わる)
※14:30になった瞬間に14:15〜14:30の足が「確定」し、
次の14:30〜14:45の足の形成が始まります。
この「確定足」の概念はとても重要であり、多くの相場参加者が注視しているポイントでもあります。
そのためこの確定足が定まる時間帯の節目(5分、15分、1時間、4時間など)は意識して相場をチェックすることをお勧めします。
BIDとASK:2つのレートが存在する
FXの取引では、常に2つのレート(BIDとASK)が存在します。チャートに表示されているのは通常BID(売値)です。こちらの記事【https://fx-waka.com/?p=182&preview=true】でも紹介していますが改めて確認しましょう。
| 種類 | 意味 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| BID(ビッド) | 売値。あなたが「売る」ときのレート | 売りエントリー・買いの決済 |
| ASK(アスク) | 買値。あなたが「買う」ときのレート | 買いエントリー・売りの決済 |
| スプレッド | BIDとASKの差 | 取引コストとして発生 |
たとえばUSDJPYのBIDが149.998、ASKが150.001の場合、買いエントリーは150.001から始まります。チャート上では149.998が表示されていても、実際の買いポジションは0.3pips不利な状態からスタートするわけです。
USDJPY チャート表示(BID):149.998
買いエントリーした場合のレート(ASK):150.001
スプレッド:0.3pips(=実質コスト)
→ チャートが150.001を超えないと、損益はプラスにならない

じゃあチャートで「逆指値(ストップロス)」を置くときも注意が必要ですか?

非常に鋭い質問です!買いポジションのSLを設定する場合、チャート(BID)の価格でSLが発動します。売りポジションのSLはASK価格で発動するため、スプレッド分のズレが生じます。特にスキャルピングのように数pipsを狙う取引では、このスプレッドが損益に大きく影響するので必ず意識してください。
🛠️ ワンポイント:指値・逆指値とBID/ASKの関係
買いエントリー(指値・逆指値)はASK価格で約定 売りエントリー(指値・逆指値)はBID価格で約定 買いポジションのSLはBID価格で発動 売りポジションのSLはASK価格で発動 このルールを知らないと「なぜ思ったところと違う値でSLが刈られた?」とか「思ったより高い位置で決済されちゃった(´;ω;`)」という疑問が生まれます。必ず覚えておきましょう!
まとめ
今回はローソク足チャートの基礎を5つのテーマで解説しました。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 縦軸と横軸 | 縦軸=価格、横軸=時間。左から右へ過去から現在の値動きを表す |
| ローソク足とは | 日本発祥の世界標準チャート。1本で4つの価格情報を表現 |
| 四本値と構造 | 始値・高値・安値・終値(OHLC)。陽線は緑・白、陰線は赤・黒 |
| 時間軸とMTF | 上位足で大局を確認し、下位足でエントリーを図るのが基本 |
| BIDとASKの注意 | チャートはBID表示。買い約定はASK。スプレッド分のズレを理解する |
ローソク足一本にはその期間の中の値動きを教えてくれる非常に便利なツールであるということが分かっていただけましたでしょうか?
この基礎知識を頭に入れてからチャートを見てみると、以前よりも「値動きの理由」を詳細に判断できるのではないでしょうか(=゚ω゚)ノ
もちろん初めからうまく相場を見定めることはできません。FXトレードの上達はなにより、チャートにささげた時間がモノを言います。
ゆっくり焦らず楽しみながら、ひとつずつできることを増やしていきましょう(*’ω’*)


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